失業保険をもらうのを一旦あきらめた話

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失業者のためのセーフティネットとして、雇用保険の失業給付金(いわゆる失業保険、失業手当)があります。
鬱病の人向けに情報発信しているようなブログでも、「会社を辞めてしまったら失業保険を受給しよう!そのもらい方は?手続き方法とは?」みたいなネタは定番ですし、私もそうするつもりでした。
が、発達障害検査でグレーゾーンとの診断が下った数日後、ハローワークの「雇用保険受給者初回説明会」に参加した私は、それとは全く逆の決断をしました。

※当ブログはあくまで私の経験を事例として紹介するものです。
詳しい手続きや制度の仕組みについてはあまり参考にならないことをご了承ください。

説明会では、失業保険についての説明が行われます。
まず、大前提として、失業保険を受給できるのは失業者だけです。

では、失業者とはどういう人のことか?
単に仕事が無い人のことではありません。
雇用保険制度において、失業者とは「離職し、労働の意思・能力があるにもかかわらず、職業に就くことができない状態の人」のことです。

労働の意思とは、「実際に就職活動(説明会参加・求人応募・面接)を行っているか」で判断されます。
この実態に関しては、ハローワークが求人を出している企業に抜き打ちで問い合わせることもあるそうです。
つまり、基本的に失業保険を貰うには、実際に履歴書を書いて面接に行く必要があります。

そして、失業期間中に少しでも働くと、その労働時間を申告しなければなりません。
これらに関して嘘の申告がばれると、不正受給として失業保険を貰う権利を失うだけでなく、既に失業保険を受給していた場合はその3倍の金額を返還しなければならないのです。

また、労働の能力とは「実際に働ける状態である」ということです。
なので、怪我や病気、妊娠等で「働けない」人は、雇用保険で言うところの失業者ではないので、やはり失業保険は貰えません。
さらに、雇用保険に加入できる仕事とは、労働時間が週20時間以上のものを指します。

このブログの過去記事をお読みいただいている方ならお気付きかもしれませんが、私はこの時点で「ダメじゃん」と思いました。
なんせ私は、会社員として生活しているだけでストレスで潰れてしまうような状態で、この時点でまだ心療内科に通院していました。
働ける状態ではない、ということはそもそも失業保険の受給対象ではないのです。

正直、積極的に就活をするような気力もありませんし、鬱で退職という形で履歴書に空白期間がある以上、以前のように転職エージェントの力を借りても結果は厳しいでしょう。
発達障害検査で何らかの診断がつけば「障害者向けの求人で働く」という手もあったのでしょうが、ただの発達障害グレーゾーンである自分には使えない手段です。

そして、妻と相談した私は、発達障害の検査結果や健康状態を勘案して、まずはリハビリ程度に少しずつ、可能ならば在宅で働ける方法を模索することに決めたのでした。
「失業保険は貰わなきゃ損!」と煽るような書き方をしているブログもあります。
が、そのために精神を削ってまた体調を崩すのは愚策であり、そこまでする価値があるとは私には思えませんでした。

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