子供にせよ成人にせよ、発達障害の検査を実施している専門医の情報はインターネット上に多く存在します。
しかし、情報が古かったり、内容が間違っていることも多いです。
そこで、発達障害の検査をしてくれる病院に関する確実な情報を入手する方法として、発達障害者支援センターの利用について紹介します。
発達障害者支援センターに行くまでの経緯
私は一度発達障害の検査を受けたものの、その結果は明確な診断がつかないグレーゾーンでした。

勤めていた会社は辞めてしまい、ハローワークや求人サイト等で仕事を探しています。
しかし、事務職経験しかない30代男性という属性もあってか、なかなか新しい仕事は決まりません。
現場労働系の求人は「肉体労働未経験の30代はちょっと…」と落とされ、事務の仕事は「本当はそういうのはダメだけど、この求人は女性が対象だから」と門前払い。
たまにいけそうな仕事があっても平日週5勤務が最低条件なことが多く、発達障害の長男の療育通所のために週に1度平日の休みが必要な私には働けません。
一方、障害者雇用の求人であれば、勤務日数が少ないものも多く、私でも働けそうな仕事を見かけます。
しかし、私は発達障害検査を受けたものの、その結果はあくまでグレーゾーンであり、精神障害者保険福祉手帳の取得には至りませんでした。
当然、障害者向け求人には応募すらできません。
二度目の検査を決意、病院探し
そんな折、SNSで知り合った発達障害当事者の方とやり取りしていた中で、「最初の病院では診断がつかなかったが、別の病院で診断がついたので障害者手帳が取得できた」という方が何人かいました。
私が検査を受けたK診療所はしっかり検査をしてくれたので、結果自体には不満は無かったのですが、「あなたぐらい症状出てたら診断ついてもおかしくないのにな」と複数の方から言われたこと、そして妻から勧められたこともあって、私は最後にもう一度だけ別の病院で検査を受けてみようと考えたのです。
前の検査のときの、「MSPA事前アンケートへの母の回答で私の幼少時の苦労が一切無視されていた」という不満も、再度検査を受けようと考える後押しになりました。

ところが、今住んでいるところの近くで検査が受けられる専門医を探そうと「〇〇県 発達障害 検査」等の検索ワードで調べてみても、いまいち正確な情報が出てきません。
そこで偶然存在を知ったのが「発達障害者支援センター」です。
→全国の発達障害者支援センター一覧
予約して支援センターへ
私はまず、県内の発達障害者支援センターに電話で「成人の発達障害の検査が受けられる近場の病院を教えてもらうことはできますか?」という点を確認してみました。
病院の情報をもらうには面談が必要とのことだったので、センターに訪問する日時を予約。
そして当日、実際に職員の方と面談したうえで、3つの精神科・心療内科を教えてもらうことができました。
帰宅後にこれら3つの病院についてネットで調べてみて驚いたのが、いずれの病院も公式ウェブサイトでは「発達障害検査が受けられる」と明示していないことです。
さらに3院のうち2院は、ネット検索で出てきた発達障害情報サイトにも未掲載でした。
つまり、これらの病院の情報は発達障害者支援センターに行かなければ手に入らなかったということになります。
なお注意点として、センターによって対応が異なる可能性があることにご留意ください。
また、あくまでも「検査が受けられる病院の情報を提供してもらうだけ」なので、センター経由だからといって優先的に検査の予約がとれるわけではありません。
検査を受けに行くのが大病院ならば、紹介状なしで行くのと同じで、初診料が高額になる場合もあります。
とはいえ、個人的には今回非常に有益な情報が得られました。
検査を受けることを検討している方は、病院探しの手段の一つとして利用してみることをおすすめします。
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→カテゴリー:私の発達障害検査の話
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