【発達障害やらかし事例】ランドセル空っぽで帰宅した「置き勉事件」

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発達障害というと「マイルールへのこだわりが強い」というイメージがありますが、私は小さい頃から「社会的なルール」へのこだわりが異常に強い子でした。
小学生の頃なんかは先生の言うことが何より絶対で、悪いことをしている同級生がいたら即座にチクるめんどくさい奴でした。
そんな私ですから、毎日まじめに全ての教科書を家に持ち帰り、ランドセルはいつもパンパンだったんですが、小学4年生のときにちょっとした騒動が起きました。

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許可さえ出れば置き勉がしたい!

小学校1年生~3年生にかけては、担任はいつも40代ぐらいの先生にあたっていました。
そのせいもあってか、不要な教材を学校に置いて帰る、いわゆる置き勉は基本的に禁止されていました。

もちろん、ルールを破って置き勉している同級生はたくさんいましたが、先生もそこまで強く指導することはなく、黙認状態。
そんな状況下にあっても、私は常に「我こそはルールを遵守する正しい人間である!」とばかりに、副教材も含めた全ての教材を律儀に持ち帰っていました。

とはいえ当然重いです。
しかも田舎なので、家から小学校までは3kmほどあり、なかなかの苦行でした。
そのため、内心では「先生が公式に置き勉を許可してくれないかなあ」といつも思っていました。

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置き勉事件発生

その願いが天に届いたのか、4年生の担任は別の小学校から赴任してきた若い男の先生で、それまでとは全く違うタイプでした。
そして、私の激重ランドセルを見た先生はこう言ったのです。
「全部持って帰ってるのか!重いだろ!学校に置いとけ置いとけ!」

おう。その言葉を待っていたよ。

既にオチが読めたという方もいらっしゃるでしょう。
そう、私は満を持して全ての教材を学校の机の中に詰め込み、入りきらないものは机の横にかけた袋やロッカーの中に分散して収納し、空っぽのランドセルで通学するという生活を始めたのです。

すると、即座に母親にバレました。
家の本棚が突然すっからかんになったんだから当たり前です。

そして、母に「教科書はどうしたの!」と聞かれた私は、ドヤ顔でこう答えました。
「新しい担任の先生が学校に置いといていいって言った!」

この後の顛末は詳細には知らないのですが、どうやら母が学校に電話したり、先生は何やら謝罪するはめになったりと、色々あったようです。
そして、先生からは「すまんかった、まさかこんなことになるとは思わなかった」と言われました。
当時の私としては「どうしてこうなった」という感じでしたが、「発達障害」などまだまだ認知されていない時代でしたし、私は学業成績がかなり良い方だったので、先生もこんな文字通りに受け取られるとは思わなかったのでしょう。

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結果として得られた教科書持ち帰りのルール

で、これが結果的に良かったのは、先生の提案で必ず持って帰る教材と置き勉していい教材をきっちり決めるという作業ができたことです。
そして、置き勉して良い教材には背表紙に小さい青いシールを貼り、一目で判別できるようにしました。
今思えば、この先生の対応は非常にありがたかったですし、ベテランの先生だったら逆にこんな風にはしてもらえなかったかもしれません。

今思えばこれこそASD(自閉症スペクトラム、以前の言い方でいうところのアスペルガー)という感じですが、こうして10歳の私は「明確なルールが決まっていなくて困った場合は、大人に協力してもらって自分なりのルールを作り、それを守る」という対応策を手に入れました。
これがなければいずれ大きな失敗をしていたと思います。
置き勉自体は最近は学校で容認されているようですが、似たようなことが起こった時には、自分の子供にも同じような対応ができるようにしてあげたいと思っています。

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