回復してきたので自立支援医療制度の利用を断念した話

会社を辞めることが決まり、退職日を待つ身だった2018年の2月下旬、私は鬱病で定期的に通院しているT心療内科に向かいました。
この時点ではまだ一応会社員の身分ではありましたが、退職が決定してからT心療内科に行くのは初めてでした。
すると、診察室に入った私を見て、先生から開口一番に「おや、今日は少し調子がよさそうですね。何かありましたか?」と言われました。

私がT心療内科に通院していたのは2週間に1回。
通院し始めてから半年近くが経過していましたが、そんなことを言われたことはありませんでした。

話を聞いてみると、「医者の身分でこんなことを言うのもなんですが、初診から前回まではずっとどんよりしたオーラのようなものをまとっていました。でも、今日は今までと比べると晴れやかな顔をしているし、いつも同じ服ばかり着ていたのに今日は違う格好をしていますよ」とのことでした。
自分では全く自覚していなかったのですが、「会社を辞める」という決断ひとつで、私の精神状態は一定程度回復していたのです。

私は先生に、「妻の再就職が決まり、自分は退職することになった」と伝えました。
そして、妻が正社員として働くとはいえ世帯収入はかなり下がるので、節約のために自立支援医療制度を使いたい、そのために自治体に提出する診断書を書いてほしいという相談を持ちかけました。

自立支援制度とは、精神疾患で継続的な治療が必要な場合に、健康保険で通常なら3割負担になる医療費が、原則1割負担まで減免されるという制度です。
自立支援医療制度の概要(厚生労働省ウェブサイト)
メンタル系の病気の方が書いているブログでよく紹介されているので、このブログをご覧の方なら既にご存知かもしれません。

ところが、先生には「うーん、基本的には長期の継続的な治療が必要な方のための制度ですからね…正直、今日の様子を見ると、通院もこれから先ずっと必要という感じではないですし…」と言われてしまいました。
確かに自分の感覚としても、そろそろ薬も減らせそうだし、実際のところ退職を決めてからは大きく気分が落ち込むことは減っています。
この時点で、まだ発達障害検査を受けたK診療所への通院が終了していなかったこともあり(自立支援医療制度は病院・薬局とも原則1つしか利用できない)、「じゃあまあいいか」ということで納得しました。

とはいえ、「なんでこの人の症状でダメなの?」という人が主治医から制度利用を断られている事例もあるようですし、一度断られたものの粘ったら自治体に提出するための診断書を書いてもらえた、という人もいるようです。
自分の場合は納得した上で「まあ確かに仕方ないかな」という感じでしたが、重い症状で長く通院している人には、萎縮することなくこの制度を使ってほしいと願っています。

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