以前このブログで、タカラトミーのおもちゃ「2カラーせんせい」を、パイロットの「ジッキースーパーライトBR」を使って修理(スクリーン交換)するという記事を書きました。
しかしその後、「ジッキースーパーライトBR」が生産終了で廃番になったことが判明しました。
そこで、パイロットの新製品である「メモレBR」を購入し、こちらを使って「2カラーせんせい」が修理できないか検証したのですが、先に結論を書いておきます。完全に無理でした。
この記事は2021年7月に書いたものでしたが、記事中で紹介したものを含め、パイロット社は磁気ボードから撤退し、全製品が生産終了となってしまったようです。
2022年時点で別メーカーから販売されている磁気ボードに関しては記事の最後で紹介しています。
「せんせい」と「旧型ジッキー」
まず、ここまでの経緯を整理しておきます。
私が以前、ジッキースーパーライトBRを使って2カラーせんせいを修理したのはこちらの記事の通りです。

当時のパイロットの磁気ボードのラインナップは以下のようなものでした。
・ジッキースーパーライト(書けるのは黒一色、型番はJB-05)
・ジッキースーパーライトBR(黒赤書き分け可能、型番はJB-06-W)
この当時のジッキーは、本体サイズが縦25cm×横34cmというサイズで、裏面に磁石でペンをくっつける仕様でした。
私が実際に検証したのはBRの方だけでしたが、ネット上の情報によれば黒一色の方もタカラトミー「せんせい」のスクリーンと互換性があり、修理に使えるとのことでした。
「新型ジッキー」と「メモレ」
これらの旧製品に対し、現在販売されているのは以下の3製品です。
・ジッキースーパーライト ハンディタイプ
型番はJB-07。
サイズはおおよそ縦16cm×横26cmとなり、縦横ともに10cm近く小さくなりました。
以前のジッキースーパーライトとは完全に別物です。
黒一色のモデルしかなく、黒と赤で書き分けできる製品は存在しません。
なお、ペンは裏面ではなく表面にくっつけられるようになっています。
本体の色はソフトグリーン、ソフトブルー、ホワイトの3種類あります。
・ジッキーmemole
型番はJB-03。
サイズはおおよそ縦16cm×横27cmです。
本体色はブルーとピンクの2種類。
・メモレBR
そして最後に、黒と赤で書き分けができる唯一のモデルがこちら。
型番はJB-04-W。
こちらもサイズはおおよそ縦16cm×横27cmとなっています。
今回はこれを購入しました。
先に書いた通り、旧型ジッキーとはサイズが全く異なります。
並べてみるとこんな感じ。
(※黒塗りは名前を隠しています)
上段が、現在次男が使っている2カラーせんせいです。
そして下段左が、長男が酷使してボコボコの、旧型ジッキースーパーライトBR。
で、下段右が今回長男に購入したメモレBRになります。
見ての通り分解するまでもなく明らかですが、現行のメモレのスクリーンサイズでは、せんせいの修理に流用することは完全に不可能なのです。
メモレBRの特徴
ではここからは、実際に購入したメモレBRについて紹介します。
パッケージは子供向け的な要素もありますが、おもちゃとしての用途に限らない使い勝手も向上しています。
メモレシリーズに共通する特徴として、本体右側のボタンを押すだけで文字を消すことができます。
このボタンの機構により厚みが2.5cmあるのですが、その厚みを活かしてか、ペンが本体内部に収納できるようになっています。
それだけでなく、このように天面にペンを挿しておくことも可能です。このへんは事務用品としての需要に応えたようにも思えますね。
メモレBRのペンは、ノック式ボールペンのような機構となっており、黒と赤を切り替え可能です。
小さい子供だと「ペン先が出てない状態でスクリーンをガリガリやってしまう」という可能性があるかもしれません。
3歳ぐらいの子には使い方が難しいでしょうし、そもそも筆記できる範囲が12cm×18cmぐらいしかないので、小さい子供が絵を描くにはちょっと大きさ不足です。
5歳から小学校低学年ぐらいの子供に使わせるならいいかもしれないですね。
実際、小学2年生の長男は、このメモレBRを気に入った様子です。
というところですが、やはり「小さい子供用に『せんせい』シリーズの中で2色書き分けできるものを復活してほしいなあ」というのが正直な感想です。
もし他社製品で使えそうなものがあれば教えてください。
【追記】簡易筆談器「かきポンくん」
冒頭にも追記した通り、パイロット社のジッキーおよびメモレ各製品も全て生産終了となったようで、入手するには現在流通しているぶんしかありません。
ただ、先に紹介したジッキーmemoleと同じもの(製造元が同じOEM商品?)で「かきポンくん」というものが流通しています。
こちらは完全に聴覚障害の方や高齢の方とのコミュニケーション器具として販売されているようです。
調べてみたところ、株式会社アウトソーシングビジネスサービスという会社が販売元でしょうか。
少し値段は高くなっているものの、ペンと本体がコードで繋がっているのは良い点だと思います。
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