人と話す練習のために時々外食しようシリーズ。
かつやの限定メニュー、今回は大人のためのお子様ランチ「大人様ランチ」で、なんと売り切れが続出するほど話題になっています。
まさに「バカみたいな限定メニューの集大成」とでも言うべきものです。
なお、先に書いておきますが当記事には人によって不快な内容が含まれます。
【※前回の限定メニューはこちら↓】

お子様ランチへの思い
まず、いつもはこんなこと書かないのですが、ちょっと今回だけ発達障害ブログ感の強い導入で始まります。
普通のグルメレビュー記事的なものを探しにきた方は読み飛ばしてください。
私は決して毒親に育てられたとは思っておらず、両親には感謝の気持ちがあります。
ただ、母親は私に「年齢相応以上の良い子」を過剰に期待しており、実際母は、私が大人びた言動をとるたびに誇らしそうな表情を隠しませんでした。
私自身も幼少期から「期待に応えなければならない」という強迫観念めいた義務感を持っていました。
そこで私が自分に課したのが、「子供っぽいことは極力しない」というルールです。
結果、私は本心ではお子様ランチなどの「子供らしいもの」が欲しいのに、親に喜んでほしいばかりに「そんなガキ臭いのいらない」と言ってしまう、ねじ曲がった子供になってしまいました。
「お子様ランチ…いいなあ…」と思いながらも、求められる役割に忠実に「大人と同じのがいい!」と発言していたため、実際にお子様ランチを食べた記憶はほとんどないのです。
この話をすると「いや子供にそんなことを望む親がいるか?」みたいなことを言われるのですが、私が「母の猛烈な反対によって精神科の受診が10年遅れた」というエピソードは、母が私に理想像を押し付けていた証左でしょう。

そんな私にとって、この「大人様ランチ」は、幼少期の忘れ物を回収するに等しい価値を期待させるものでした。
稀に見る大人気ぶり
幸いにも私は普通に注文できたのですが、どうも「売り切れで食べられなかった」という人が結構いるようです。
実際、Twitterで感想をちょっと見てみようと検索すると、「大人様ランチ」の次に「売り切れ」というサジェストが出てきました。
実際、周りを見ると本当に大人様ランチを食べている人ばかりです。
私はかつやの限定メニューを発売直後に食べることが多いですが、これほど限定メニューにオーダーが集中しているのは初めて見ました。
確かにこれには、普段なら限定メニューにさほど興味を持たない人にも訴求してしまう謎のパワーがありますね。
なお余談ですが、店員さんがオーダーを通すのが「ランチ1丁!」なのが地味に面白かったです。
「お子様ランチのでかい版」ではないが…
でっかwww
かつやの限定メニューには、「バカだ!バカが考えた飯だ!」と感じさせるものが定期的に出てきます。
「全部のせカツ丼」シリーズなんかはその最たるものでしょう。

しかし、「大人様ランチ」もこれはなかなか、過去最強クラスのインパクトです。
思ったより(失礼)ちゃんとしたフワフワ卵が乗せられたオムカレーに、衣をつけて揚げた赤ウインナー、エビフライ、そしてたっぷりのタルタルソースがかかったチキンカツ。
キャベツの千切りも添えられています。
カレーは欧風な味わいのサラッとしたルウ。
エビフライはカレーにつけてもよし、タルタルソースにつけてもよし。
毎度のことながら「トンカツで食べたかったなあ」と思わなくもないものの、チキンカツはお子様ランチに必須の唐揚げの代わりと考えたら、鶏肉は入れとかないといけないんですよね。
まあ、これが幼少期の喪失感を補完するか、と言われたらそんなことはありません。
それを言い出したらハンバーグとかスパゲッティとかデザートのゼリーとかも欲しくなりますし、そもそも何が乗っていようが子供に戻れるわけではありません。
が、そういう細かい点は抜きに、大人になるにつれて無くなってしまう「わーい!おいしそう!いただきまーす!」という外食の初期衝動を実現するためのメニューとして極めて優秀だと感じました。
食べながら泣いてる人を見たらそっとしておいてあげてください。
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