【発達障害】あいさつが嫌いな長男に伝えた処世術

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今年で6才になる私の長男は、広汎性発達障害のグレーソーンと診断されており、療育やリハビリ(理学療法)に定期的に通っています。
そんな彼ですが、ASD(自閉症スペクトラム)である私の特性を色濃く受け継いでしまっており、社会性、特に対人コミュニケーションにかなり問題を抱えている様子です。
その長男が最近、幼稚園の先生や友達から「おはよう」や「バイバイ」と声をかけられても完全に無視するようになってしまい、先生も困っていたのですが、試しに「自分だったらどうだろう?」と考えて思いついた解決策を試してみたところ、これが意外にも上手くいきました。

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自分もあいさつが苦手だった

私自身、幼少期には人と会話するのが物凄く苦手でした。
人に声をかけられてもどう反応するのが正解か分からないし、すぐに最適なリアクションを導き出すことができないので、思わず無視してしまい、結果的に人間関係が悪化するという失敗を繰り返してきました。
そんな感じで人とコミュニケーションをとるだけで疲れてしまうにもかかわらず、一日に何度もやらないといけない「あいさつ」はかなりのストレスでした。

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社会における「あいさつのルール」の理解

私が「あれ?『おはよう』と言われたら単純に『おはよう』と返すだけで済むのでは?」とようやく理解したのは10歳を過ぎた頃だったと思います。
そう、「おはよう」と言われたときはただ「おはよう」と返せば、それでやり取りを終了させることができるのです。
ただ、小さい頃の私には、「おはよう」と声をかけられたときと「ねえ、ちょっといい?」と声をかけられたときの違いが分かりませんでした。

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子供に伝えたこととその結果

実のところ、長男が当時の私と同じ感覚でいるのかどうかは不明です。
が、もしそうであるなら、「挨拶というコミュニケーションは、一つ応答を返すだけで全て完結するのだ」ということを理解させるのが最優先だと考えました。
そこで私は、長男に以下のような理屈によるルールを提案しました。

1.大原則として、「おはよう」や「さようなら」と言われたら同じ挨拶を返せばよい。
2.それも嫌なのであれば、手を振るだけでもOKということにしよう。
3.ただし、手を振るだけで済ませる場合は必ず相手のほうを向くこと(目を合わせる必要までは無い)。

最初はこれだけでもなかなか上手くはできませんでしたが、今までは挨拶を無視していると女の子から「おはよう!ねえ!おはよう!」と何度も声をかけられて逃げ回っていたのが、ただ手を振るだけでコミュニケーションを一瞬で終わらせることができるというのは長男にとって大発見だったようです。
結果、彼は「これが一番楽ちんだ」と理解したのか、先生や同級生の挨拶に対して積極的に笑顔で手を振るようになりました。
笑顔で手を振るぐらいやります。だってそれさえしてれば無駄に会話せずに済むんだから。

繰り返しますが、彼の心情は私の想像の域を出ません。
ただ、私が小さい頃に同じことを身近な大人に相談しても、「それぐらいちゃんとしなさい」としか言われず、絶望したことはよく覚えています。
私自身、長男にとって父親としてできることはさほど多くないですが、経験者として身につけたショートカット手法はなるべく授けてあげたいと思います。

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