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発達障害の過去話・幼稚園編 地獄の途中入園

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私は30代になってから受けた発達障害検査で、ASD(自閉症スペクトラム、少し前の呼び方で言うところのアスペルガー)と診断されました。
私が小さい頃には「発達障害」というものはまだまだ認知されていなかったので、自分のことを「発達障害かも?」と気付くのにはずいぶん時間がかかりましたが、今思えば私は小さい頃から少し変わった子でした。
そんな幼少期の話について、幼稚園時代のことから順番に書いてみようと思います。

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今ならわかる「発達障害っぽさ」

私は、中国地方のとある地方都市で育ちました。
実家はごく普通の中流家庭で、大きな病気をしたこともなく、まあそれなりの健康児でした。
ただ、覚えている限りでも、「自分は他の子とは少し違っていたかも」という部分がいくつかあります。

まず、字を覚えるのがやたらと早かったこと。
私の母は特に教育熱心でもなく、特別な早期教育は受けていません。
しかし、私は記憶にある限り、字を読むのに困ったことは一度もなく、小学校に上がる頃には新聞記事の漢字も難なく読んでいました。

そして、喋るスピード(これは時期ではなく速度)が異常に速いこと。
これに関しては今でもそうなのですが、誰も聞き取れないような早口で、息継ぎもせずに一気にバーっと喋ってしまう。
「自分が分かるんだから他の人が分からないわけがない」という考えなので、小さい頃は直す必要も感じていませんでした。

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ルールへのこだわり

また、発達障害の特徴としてよく「マイルールへのこだわりが強い」というのが挙げられますが、私の場合は自分の独自ルールよりもいわゆる「社会規範」への強いこだわりがありました。
5歳ぐらいの頃には、道路にゴミをポイ捨てした人を見て「道路はゴミ箱じゃない!」と泣いて怒っていたそうです。
この傾向も未だに強く残っており、電車待ちの列に割り込んでくる人や、信号のない横断歩道で一時停止しない自動車を見ると、思わず大声で怒鳴り散らしてしまうことがあります。

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幼稚園児にしてコミュ障

性格の面でも、私は小さい頃から発達障害の特性を思わせる部分がありました。
最近の言葉でいうところの「コミュ障」というのが一番ニュアンスを掴んでいると思います。
私は社交性が低く、人と会話するのにどうしたらいいか分からなくなることが多いのですが、それは幼稚園の頃からでした。

実は私は、幼稚園には家庭の事情で年少ではなく年中から途中入園しています。
私には3歳上の兄がおり、その兄も同じように途中からの入園だったのですが、特に何の問題もなく過ごしていたので、私の親も特に問題はないと考えていたのでしょう。
ところが私にとっては、「既に完成したコミュニティに途中から参加する」というのは耐え難い苦痛でした。

実際に子育てを経験した今なら、「幼稚園児なんて誰とでも仲良く遊んでくれるものだ」と分かります。
私の親も、「すぐに馴染んで友達ができるだろう」と考えていたでしょう。
ですが、当時の私は「みんなお互いの名前を知っているのに、自分は誰が誰だか分からない」、「みんなが知っている歌や踊りを、みんなが理解しているルールを自分だけが知らない」、「とにかく自分が何をしたらいいのか分からない」という状況に耐えられず、強烈な疎外感と孤独感の中で2年間を過ごす羽目になりました。

途中入園の辛さ

実際のところ、私のような子供にとって、小学校入学前の集団生活経験は必要なものだったのでしょう。
確かに、いきなり小学校に放り込まれるよりは、途中からでも幼稚園で集団生活に慣れることができてよかったとは思います。
ただ、そうは言っても当時はきつかったですし、嫌なことを「嫌だ」と言うのが極端に苦手だったので、SOSを発信することもできませんでした。

もちろん、私の兄がそうだったように、途中から入園させても特に悪影響がない子が大半でしょう。
しかし、中には私のように「自分だけが急激な環境の変化に晒される」という状況に耐えられない子供がいることは知っておいてほしいです。
もしかしたら、このブログを読んでくださっている方のお子さんも、私と同じタイプかもしれません。

「子供は何歳までは親と一緒に~」という教育方針の方は今でもいらっしゃいますが、場合によってそれは子供にとってマイナスにしかならないと私は感じています。
もし事情があって、どうしても子供を途中から幼稚園や保育園に入れなければならないのなら、子供の特性によっては園と連携した特段の配慮が求められるという認識が必要になると思います。

私はというと、どうにか卒園まで耐えたものの、この時点で完全に人との関わりを避ける性格になってしまいました。
こうして私の失敗人生が幕を開けました。

続きはこちら↓

発達障害の過去話・小学校編① 苦手だらけの生活
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カテゴリー:私の幼少期~学生時代の話

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