【30代の発達障害検査】セカンドオピニオン検査とその診断結果

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過去に受けた発達障害検査で「ASD(自閉症スペクトラム)傾向あり、ただし診断はつかないグレーゾーン」という結果だった私ですが、先日、別の専門医療機関にて2度目の発達障害検査を受けてきました。
結論から先に言うと、グレーゾーンではなく発達障害であるとの診断がつきました。

【※注意:本記事では、具体的な検査内容や、「どう答えてどのような結果が出たか」にも触れています。
これから検査を受ける方がこのブログをご覧になる場合、検査結果に影響する可能性もありますので、閲覧はご自身の責任でお願いします。】

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今回の検査について

私の過去の発達障害検査については、これまで「私の発達障害検査の話」のカテゴリーで書いてきたとおりです。
なお、本来の定義とは異なりますが、この2回目の検査について当ブログでは「セカンドオピニオン」という表現を用いています。

今回の病院では、複数回の通院は必要なく、1日で全ての検査を実施し、その日のうちに診断結果が聞けます。
その代わり、事前に自己記入式の心理検査を自宅で実施し、あらかじめ病院に送っておく必要がありました。
(前回記事参照↓)

【心理検査】発達障害セカンドオピニオン検査の事前記入書類が到着
2回目の発達障害検査の実施日が、約1ヶ月後の4月に決まりました。 で、今度検査を受けに行くS病院からは「自分自身で書いていただく心理検査等を事前に郵送しますので、届いたら記入して返送してください」と言われていたのですが、その書類一式がS病院...
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検査当日の流れ

検査には家族も同行するように言われていたので、妻とともにS病院へ。
私は「初めて行く場所は緊張するので、下調べを兼ねて事前に現地を訪問する」というのを必ずやっており、今回のS病院も、車で2回、電車とバスを乗り継いで1回の計3回事前に下見に行ったので、迷うことなく時間通りに到着できました。

まず最初に、相談員の方から30分ほど、幼少期から学生時代ぐらいにかけての困りごとについて質問を受けました。

そしてその次が、臨床心理士さんが行う知能検査のWAIS-Ⅲ、いわゆるIQテスト。
これは前回の検査でも受けたもので、「問題を覚えていたら結果に影響するのでは?」と思ったりもしたのですが、自分でもびっくりするぐらい覚えてなかったですし、なんとなく覚えているとしても作業のスピードを問われるようなものだったので、結果には影響を及ぼさなかったと思います。

その後、「人の絵を描いてください」「次は木の絵を描いてください」「最後に別の木の絵を描いてください」という検査がありました。
これは初めてでしたが、全く何も考えずに描いたところ、人の絵は性別も何もわからない、服も着ていない、棒人間のような絵になりました。

あまりに雑すぎたのか、「うーん…もっと詳しく描けますか?」と言われてしまったので、爪や髪の毛を細かく描き足しました。
木の絵は、1枚目に小学校の校庭にあったのを思い出した立派なクスノキを、2枚目には「違う感じの木を描こう」と考え、ぐにゃぐにゃ曲がった細長い松の木を描きました。

これらの検査の所要時間が2時間半程度で、その間に妻は相談員の方から私の日常生活について聞き取りを受けていたようです。
その後、私も相談員さんからの質疑が再開。
また30分ほどかけて、会社員として働いていた頃のことについて色々と質問されました。

そして昼食の時間を挟んで、聞き取りと各検査の結果をもとに、医師の先生の診察が始まりました。
このときは妻も同席で、相談員さんに聞かれた内容をさらに掘り下げるような、具体的なエピソードを色々と聞かれました。
私は「冗談や皮肉が分からない」、「細かい部分が気になって時間を無駄にすることが多い」、前述の「初めて行く場所は必ず下調べをしないと不安で仕方ない」といった話のほか、このブログに書いてきた幼少期のエピソード等も思い出しながら、妻に助け舟を出してもらいつつ、具体的な困りごとについて説明していきました。

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検査結果の説明

そして、いよいよ検査結果の説明がありました。
(※今回は検査結果の紙が貰えなかったので、覚えている範囲で書きます。)

WAIS-Ⅲの結果

まずWAIS-Ⅲですが、全体としての全検査IQは120という数値でした。
全体的な凸凹は前回の検査に近い感じでしたが、前回のIQ133と比べると10以上低い数値です。

これに関しては、前の検査の時は仕事でSPIや適性検査、高卒新入社員向けの社員教育といったものに日常的に触れていたうえ、ネットで発達障害検査について調べまくってもいたので、やはり本来の数値以上の結果が出てしまっていた可能性がありそうです。
(参考:前回のWAIS-Ⅲ結果↓)

【発達障害検査】結果① WAIS-Ⅲ(IQ、群指数)
2018年の3月中旬、私は「大人の発達障害」の検査結果を聞きに、検査を受けた専門医院のK診療所へ向かいました。

もちろん、数値が低く出るように手を抜いたということは天に誓ってありません(というかそんな器用さがあれば前回の検査の時点でそうしている)。
各項目の得意不得意も凸凹がかなり出ており、前回の検査よりもバラつきが大きく認められる結果になりました。

バウムテストの結果

人と木の絵に関しては、調べてみると木を描く「バウムテスト」というものや、家、木、人を描く「HTPテスト」というものがあるようです。
今回の私の絵は、雑に描いた人の絵から「他人に対する興味関心が希薄」、大きな幹の木の絵から「人からしっかりした人物と見られたがっている」、そしてぐにゃぐにゃに曲がった木の絵から「自己評価が低い」という傾向が出ている、と言われました。
大当たりだな。

TEGⅡの結果

ここからは、あらかじめ記入して病院に送っていた心理検査についての説明を受けました。
まず「TEGⅡ」は、性格の傾向を5つのタイプ(CP:批判的な親、NP:養育的な親、A:大人、FC:自由な子ども、AC:順応した子ども)に分類するというものです。

私の場合はAC(順応した子ども)が突出して高い一方、反対にFC(自由な子ども)はなんとゼロで、「他人の評価を気にして自分を押し殺す傾向が極めて強い」との結果でした。
この検査は以前、鬱で通院していた病院でも受けた記憶がありますが、そのときも同じような結果だったと思います。

CAARSの結果

ADHD傾向を見るための検査が「CAARS」です。
私自身が記入した「自己記入式」と妻に書いてもらった「観察者評価式」を提出していましたが、その二つの回答内容に大きな差はなかったようです。
私自身としてはADHDの症状はあまり自覚していないのですが、この検査だとADHD傾向がかなり強いという結果になりました。

AQテストの結果

最後に、「AQテスト」というのがASDの傾向を見る検査。
これは上限が50点のうち33点以上というのが基準になり、健常者で33点を超えることはほぼないそうですが、私は40点でした。
中でも、「社会的スキル」と「コミュニケーション」の項目が突出して低いという結果でした。

診断

これらの各検査の結果を総合的に判断し、私にはASDであるとの診断が下されました。

正直、ある意味ではこの結果を望んでいたわけですが、実際に診断されると「本当にそうなんだな」というやや後ろ暗い気持ちもあり、そんな気持ちを抱いた自分に差別意識を感じて自己嫌悪に陥り…という感じで、なんとも言葉にするのが難しい感覚です。
こうなってみると、いわゆる「発達障害になりたい人」と「ギリギリ発達障害と診断される人」の境界線もよく分からなくなってきました。

ただ、これで精神障害者保健福祉手帳(精神障害者手帳)の取得ができれば無理のない範囲で働くことができるかもしれない、と思うと希望が湧いてきたのも事実です。
なお、費用は健康保険の3割負担で約5,000円でした。

精神障害の手帳は「当該疾患の初診から半年経過しないと申請できない」というルールがあるため、半年考えたうえで申請するかどうかを判断しようと思います。
正直めちゃくちゃ疲れてしまい、検査から数日経ってようやくこのブログ記事を書き上げることができました。
今後も何か進展があれば書こうと思います。

【追記】
半年後、手帳取得の手続きを行いました。↓

「大人の発達障害」診断から半年、精神障害者手帳の申請へ
私が発達障害の検査でASD(自閉症スペクトラム)との診断を受けたのが、2019年の4月のこと。 その後、「実際に障害者手帳(精神障害者保健福祉手帳)の取得手続きをするかどうか」についてはずっと考えてきました。 そして今回私は、手帳を取得する...

【発達障害検査に関する一連の記事はこちらから】
カテゴリー:私の発達障害検査の話

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